【8巻/ネタバレ感想】ダイヤモンドの功罪の8巻、最高だった…。

貝柱です。

最新話82話の更新に合わせて発売されたダイヤモンドの功罪の8巻、最高でしたね…。

買っていない人は今すぐ買うのじゃ…。

全体の感想

今回も最高だった…。

雑誌掲載時の好きな回が複数収録されているのありがたすぎる….。

お刺身の大トロの部分でしたね…。

こんなに綾瀬川を過剰摂取したら大変なことになってしまう。

あとこの漫画名物の野球大好きおじさんの登場シーンが徐々に増えてくるの熱い…。

個別の感想

66話

綾瀬川さんの死体蹴りスペシャル、でだいぶインパクトがあったので細かいところを読み落としていたなと思った回。

椿がとにかくカットして投球投げさせて…って言っているのに、チーム打率トップのオリオンズが、綾瀬川さんに1イニング10球で処されているとか即落ち2ページでしたな…。

強キャラ感出していた小太刀さん、フェニックスを1失点で抑えたのはマジで偉いんだけど、相手が綾瀬川なんだよなあ….。

67話

お前最低だな!回ですね。

メンタル強そうだった奈津緒が声を上げて泣くシーンと、それを抱きしめる綾瀬川の美しさが本当に良かったですね。

この時点ではマジでそう思っていたんですよ、読者も…。

68話

で、これですよ。

奈津緒とそのままお別れしていたら綺麗な思い出になる余地もあったのに、綾瀬川さんの悪いところが前面に出てしまう回でしたね…。

「奈津緒が弱かったからじゃないよ 誰も勝てないから オレには」の笑顔のいびつさが最高なんじゃ….。

お前ほんとメジャー行けよ…。

そのあとのイガに決意表明するシーン、この漫画の一番輝いている部分があると思っていて、なんていうのかな、作者の人間に対する愛情とか観察眼が惜しみなく表現されていると感じたんですよね。

「オレ これから一点も取られない 誰にも」

「イガ オレ 行くけど お前どうする…」

の時の綾瀬川の表情が逆行で見えないのがいいんですよね。。。

そしてこのあとの色々な人の風景の描写がこれまたすごくて…。

色々なセリフをつなげていくと、これからの綾瀬川を暗示しているのがすごくいいんですよね。

人との”繋がり”を失っていったり、一つのものを誰とも分かち合えなかったり、自分が欲しいものを選べなかったり、他愛のない話ができなかったり、人との走る距離が違ったり、行かないといけないところには自分のやさしさ(ぬいぐるみ)を置いていかないといけなかったり、それに対して「え、ほんとにいいの?」っていう質問を「いいよ」って返して、「戻らないからよろしくね」と終わるセリフの数々。

好きなことだけやるのは気持ちが悪くて、出口はここしかなくて、俺以外誰もいなくて…。また「ほんとに一人で大丈夫?」って聞かれて「ばいばーい」って…。

すぐっていつなんだよ…。

少し解像度を荒くして文章を読むと色々なメタファー表現になっているのがもう、本当に漫画が上手いんだから…。

悲しい結末に向かっているような気がしましたが、すぐ怖くなって出ていければいいですね、この地獄から…。

68話の最後の独白、「ほんとにやろうと思ったら そっちのほうが全然簡単かもしれないって思った」というセリフの後、ページの約半分が空白で終わるんですよね。

このコマ割りも斬新だったなあと読み返して思いました。

69話

バンビ監督回!

大人としてのウソと綾瀬川がそれを少しだけ悟っても、楽しかった思い出を楽しかったまま残してくれた監督に感謝を述べるシーン、本当に良かった…。

70話

扉絵がね、いいんですわ…。

これ絶対バンビ時代の綾瀬川だってわかるのが…。

でもこれヤスパパの視点だよなあ….

そして大きくなった桃吾や円、瀬田に椿に花房とU12メンバーがバンバン出てくるの、熱いですよね!

今ならもっとデカくなってんだろうな…。

あと綾瀬川、お前もめっちゃ優しいやつだよ…。

71話

中学生編!

綾瀬川家の姉弟のやりとり、ほんとうにありそう!って感じがいいですよね。

マジで野球に興味がない感じが本当に綾瀬川(ジロー)の救いになってるんだろうなあという。

それと中学生の女子から今日の献立聞かれるあの描写!あの描写のすごさ!わかります!?

綾瀬川に気になっている女子が給食の献立を建前に話しかけちゃうあの可愛さ。

それに気づかない綾瀬川と気づいている有賀。ボーリングに綾を出汁に誘う時生と断る綾瀬川とか…。

ああ、描写が神過ぎる。

作者がダイヤモンドだよ…読者焼かれちゃうよ…。

72話

ある意味吹っ切れた綾瀬川さんの性能がいかんなく発揮されている回。

そして野球おじさん!お前たちがこの漫画の癒しなんだ!

「綾瀬川はこれでいいんだよ(←よくない)」

あと後輩のはしゃぎ方、いいですよね…。

徐々に生まれていくフェニックスの溝、チームの不和、これが続くの本当にえぐい….。

73話

明智…

お前さえいなければ…。

保護者が綾瀬川のことをAって呼ぶの、嫌な感じがあって本当にすごいですよね…。

こういう描写力、どこで身に着けるんだろう…

そして最後の砦、大和との関係性が悪化していく回…

大和は良い意味でも悪い意味でもメンタル化け物なので、少しでも大和のメンタルが綾瀬川にあれば…

74話

時生のシャツ、「ショートひとすじ」の扉絵が哀愁誘うやつ。

前回との綾瀬川との口論や、チームメイトからの悪口、嫌みを言われて出てくる大和の出力が「(綾瀬川)乱れるかな?」ってのが綾瀬川と逆の意味で化け物過ぎて笑っちゃった。

あと監督同士がジェスチャーでお互いの状況を察しあうのすごくいいよね…。

本編最終ページの綾瀬川が汗をぬぐっているようで涙をぬぐっているように見えるの、最高だ…。

美しい。

おまけも充実…

フェニックス監督陣のタバコ雑談、フェニックスの幼いメンバー、U12監督陣の雑談だけでおなかいっぱいだったのに、U12の時の桃吾、円、瀬田とかのくっだらない話が見れてよかった…。しかもこれちゃんとペン入れしているし、ページ数多いし、オチもおもろいし…。

最高…。

それとカバー裏の綾瀬川、余白があまりにも大きくて孤独さが強調されているのがえぐかったですね…

雑誌やアプリで連載追っているけど、連載派の人にも大満足な出来なのでぜひ単行本も買ってクレメンス…

イラスト

ギャルン。かわいい。

イヤリングをフリーレン様のものにしているのが一番のポイント。

しゅき….

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